JDLA イベント情報

【1/27 江間有沙理事登壇】
JMA GARAGE2021「 The Future of Japan 」

主催: 一般社団法人日本能率協会(Japan Management Association)
会場: オンライン開催
日時: 江間理事登壇 1月27日(水)13:00~14:30
受講料:有料
登壇:江間有沙理事「 AI社会の歩き方 」

▼詳細はこちら
https://jma-innovation.com/

江間 有沙

東京大学 特任講師/
日本ディープラーニング協会 理事

AI社会の歩き方

AIやデータに関する課題の事例AIガバナンスの国内外の動向多様なステークホルダーの議論から生まれる価値 講演概要

AIをめぐっては安全性、公平性、説明可能性など様々な課題があります。本講演では国内外における様々な事件や事例を紹介しながら、AIやデータ利活用に関するルールや枠組み作りの実践を紹介します。各研究者や企業のみで取り組めるガバナンスもある一方で、AIの「学習する」という特性や、データを共有するという目的によっては、組織の枠を超えたガバナンスの在り方を模索する必要性も出てきます。競争領域でありながらも競争域であるAIとデータをめぐる課題について、多様なステークホルダー間の議論を介して、私たちの今後の望ましい社会の在り方や作り方について考えていきます。

PROFILE

東京大学未来ビジョン研究センター特任講師。2017年1月より国立研究開発法人理化学研究所革新知能統合研究センター客員研究員。専門は科学技術社会論(STS)。人工知能と社会の関係について考えるAIR(Acceptable Intelligence with Responsibility)研究会を有志とともに2014年より開始。人工知能学会倫理委員会委員。日本ディープラーニング協会理事兼公共政策委員会委員長。2012年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。

聴きどころ

AIを用いたデータの利活用について戦略を練る際、欧州のGDPRに代表されるように、国内外における様々な規制や事例を鑑みることが求められます。企業単体で取り組めるガバナンスとは何か?また組織の枠を超えなければ取り組めないものはなにか?本セッションでは東京大学の江間氏にご登壇いただき、競争領域でありながらも競争域であるAIとデータをめぐる課題について、私たちの今後の望ましい社会の在り方や作り方について考えていきます。

CDLE関西主催『ディープラーニングを語ろう会 - The Grand Aim - 』イベント報告(2020.12.7開催)

12月7日(月)に、CDLE関西が主催する「ディープラーニングを語ろう会 - The Grand Aim - 」が開催されました。
「The Grand Aim」とは、AIをビジネスや生活に活かそうとしている人たちの"夢"や"思い"が重なり大きくなっている様子を表した造語です。
イベントには機械学習やディープラーニングに興味を持った37人が集まり、「The Grand Aim」に則って人工知能技術で実現できる自分の夢や一歩先の未来について語り合う会となりました。

いつもの定番であるLTは、DLT(ドリームLT)と名前を変えて自分自身の目標や思いを発表してくださいました。
DLTタイトルは以下の通り。

◆自然言語処理を活かした未来のコミュニケーション
◆他流試合で最強のEvangelistに成長しよう
◆この一年の振り返りと未来に向けて

DLTが終わった後は参加者全員の夢を共有する時間として、Remoを使った交流会を行いました。
参加者たちは自然とテーブルに集まって秩序良く楽しく夢を語りあいました。

参加者の夢の中には以下のような夢がありました。

・自然言語処理を活かして、言葉の壁がない世界を実現したい
・素材を元にデザインをAIで生成できるようになりたい
・AIを使って新しい社会を切り開いていく一助になりたい
・世の先例となるような、独自の機械学習の手法を生み出す
・自由にDLが使えるようになりたい
・会社の次世代の柱となるソリューションを自部門で開発したい
・データ分析によって人のことをより理解し、人の生活を助けてより人が楽しく健康に生活できるようなサービスを作りたい
・生きているようなキャラクターと交流するサービスを作りたい
・自分が開発したシステムにAIを組み込む
・ヒューマンデータサイエンティストになる
・誰もが認める世界トップの企業にしたい
・社内でAI/DLのナレッジシェアをしていきたい
・ソフトウェア関連の会社とハードウェア関連の会社の橋渡しとなるようなこともしていきたい
・まだ世の中にない新しいものを作りたい
・残りの人生を完成させる
・くだらないことでもいいので、まだ誰もやったことがないことをしたい
・人それぞれの個性が活かされて、個人を尊重され、貧困や戦争がない星になって欲しい。そうしていきたい。
・将来的にAIに関係する自分の好きな仕事をする
・CDLE関西のメンバーで社会貢献したい

参加者全員がこの時間に語り合った"夢"は、すでに皆の「The Grand Aim」となりました。
今後、夢が叶えられた時の喜びも皆で共有できればと思います。

さて、CDLE関西でも新たなる大きな目標を掲げました。
それは2025年に開催される「大阪・関西万博」を、なんらかの形でCDLE関西が関わって成功させるということです。
簡単なことではないと思いますし、課題もたくさんありますが、参加者の皆さんからの熱いエール、貴重なアドバイスも頂きました。
CDLE関西はこの決意をもって、参加者全員と共有した「The Grand Aim」を掲げ、今後もCDLE関西として前へ前へと前進してまいります。


レポート協力: CDLE関西 趙 成哲さん
~ご協力をありがとうございました~

CDLE DAY 2020 開催レポート  (2020.11.28開催)

JDLAの資格試験合格者のみが参加できるコミュニティ「CDLE」の大規模イベントが11月28日に開催されました。

CDLEは3万人を超える日本最大規模のAIコミュニティとなっていますが、今回のようにCDLEそのものにスポットを当てたイベントは初めてです。
今までの活動や今後の企画等が次々に発表され、コミュニティメンバにとって新たな気付きが多く得られる時間となりました。
休日にも関わらず、参加申込者は約1300名、YouTube Live視聴者は約1000人となりました。


<イベント概要>
・名 称  CDLE DAY 2020
・開催日時 2020年11月28日(土)10時00分-13時00分
・内容 1.JDLAアップデート(日本ディープラーニング協会 理事 事務局長 岡田 隆太朗)
    2.特別講義 (東京大学 未来ビジョン研究センター 特任講師 江間 有沙)
    3.CDLE VIEW(CDLEコアメンバ)

1.JDLAアップデート

イベントは、日本ディープラーニング協会の事務局長 岡田氏より、協会の活動紹介からスタート。

今回のイベント形式がYouTube Liveで配信され「見返し」が可能であることに触れながら、オンラインであることの利点も生かして会に参加してほしい、というメッセージがありました。また、他資格との連携など合格者には嬉しい情報も発表されました。

CDLEとの関係性については「協会はCDLEを『依怙贔屓』します」とコミュニティ活動に対する全面的なバックアップ宣言が飛び出しました。

2.特別講義「G検定教科書 9章に苦しめられてきた人たちへ」     

第二部は、東京大学 未来ビジョン研究センター 特任講師 江間 有沙 先生からの特別講義です。G検定を受験された方の多くは、講義タイトルに「私のこと!?」と感じたのではないでしょうか?

G検定の第9章は「法律・倫理・現行の議論」「AIと社会」といった、多くの受験生を悩ませてきたと言われる問題が多く含まれています。その9章の執筆者の1人である江間先生から、この章が何のために存在するのかについて、AIと社会の関係性の具体事例を上げながらお話いただきました。



今の社会に必要なものは何か、その答えは刻一刻と変化します。何が重要かを見極めるためには様々な視点が必要であることから、自分のまわりに「たりない」視点が何かを立ち止まって考えてみることも大事です、という助言がありました。








ブラジルのAI社会実装例などの事例をもとに、ディープラーニングの社会実装にあたり、倫理的な問題や社会課題に対してどう向き合うべきかについて、コミュニティメンバに深く問いかける講義でした。






3.CDLE VIEW

第三部は、今回のイベントタイトルでもあるCDLE自体の紹介を行う時間となりました。

ここで、進行役は総合司会のJDLA(CDLE担当)の林さんから、CDLEコアメンバの為安さんにバトンタッチ。

以降のパートは、CDLEコアメンバが交代しながらリレー形式での進行となりました。タイトルは「CDLE VIEW」。コミュニティの展望や未来、という意味が込められているそうです。



為安さんからは、CDLEの定義や大事にしたい考え方がはっきりとした形で提示されました。

また、これまで曖昧だったCDLEとJDLAの関係性については図式で説明され、「CDLEはJDLA内の組織ではなく、互いに支え合う関係にあります」という説明に驚い

【12/21 岡田事務局長登壇】
東京都中小企業振興公社webセミナー「中小企業でもAIは使える!」

主催: 公益財団法人東京都中小企業振興公社
会場: Web会議室ツール「Zoom」
日時: 2020年12月21日(月)14:00~16:00(視聴可能開始時刻13:50)
受講料:無料(先着100名様)
     ※ 申込〆切は、2020年12月17日(木)12:00
     ※ 都内に主たる事業所がある中小企業 が対象となります。
登壇:JDLA岡田事務局長
    14:05-14:55 「第1部 中小企業はAIをこう使おう!」

▼詳細はこちら
https://iot-robot.jp/seminar/iot-seminar-20201221/?fbclid=IwAR26Bwwyh_I1qObEo4z6uj_eZr0jVl5D7TxbaV8uKisZPWnc-eO_9aSOJIM

中小企業でもAIは使える!~2020年度 第4回 普及啓発セミナー(AI)~

近年、人手不足の深刻化や生産性向上への期待から、中小企業においてもAIの活用に対する関心が一層高まっています。
本セミナーでは、「中小企業がAIを導入するには」「ビジネスへのAI導入事例」「中小企業がAI導入を進めるためのプロセス」「成果を上げられる分野と導入事例」といったテーマで、中小企業のAI導入に関して、具体的なイメージをお持ち頂けるようお伝えいたします。
是非ともご参加ください。

【12/19 松尾理事長 登壇/後援】 高専キャラバン2020 冬の陣

主催:フラー株式会社
協力: 広島県 / ひろしまサンドボックス、ZENPEN、株式会社高専キャリア教育研究所、
   株式会社TechBowl、株式会社プロッセル、高専マガジン、株式会社エニバ
後援: 独立行政法人国立高等専門学校機構、一般社団法人日本ディープラーニング協会DCON実行委員会、
   Empowered JAPAN実行委員会
会場:オンライン開催
日時:12/19(土)、12/23(水)
参加費:無料(要事前申込)

登壇:
  ◆基調講演①:12/19(金)17:55-18:10
   「ディープラーニングと高専の可能性(仮)」
    ・松尾豊  東京大学大学院工学系研究科 人工物工学研究センター/技術経営戦略学専攻 教授

  ◆パネルディスカッション①:12/19(金)18:25-18:55
   「これからの時代に求められる高専とその可能性(仮)」
    ・ 松尾 豊 氏
      東京大学大学院工学系研究科 人工物工学研究センター/技術経営戦略学専攻 教授
    ・ 湯﨑 英彦 氏  広島県知事
    ・ 渋谷 修太 氏  フラー株式会社 代表取締役会長
    ・ 川野 晃太(ファシリテーター)  フラー株式会社

詳細:https://kosen-caravan.com/

【12/11 松尾理事長登壇】
SEMICON Japan Virtual 
パネルディスカッション「AIが切り開く未来と技術チャレンジ」

主催:SEMI
会場:オンライン開催
日時:2020年12月11日~18日
 ◆松尾理事長 講演 12月11日(金)15:30~◆
  パネルディスカッション「AIが切り開く未来と技術チャレンジ」
参加費:有料
詳細:
https://www.semiconjapan.org/jp/programs/conference/keynotes/session-2

(引用)
映画「スターウォーズ」が描いたロボットによる通訳や宇宙船操縦のシーンが、現実となりつつあります。AIシステムとの会話は、もはや日常的な光景といえるでしょう。 人工知能(AI)は、今世紀にはいり深層学習やビッグデータが登場すると急速に社会に浸透し、私たちの暮らしや仕事にも様々な変化をおこしています。
本セッションでは、日本を代表するAIの研究者である東京大学 松尾豊教授、黒田忠広教授の対談を通じて、AIによって切り開かれる未来の可能性と、そのハードウェア基盤となる半導体技術の最先端について明らかにしていきます。モデレーターには、ニュースキャスターの小谷真生子氏があたります。

【11/27 松尾理事長登壇】
ISID X(クロス) Innovation フォーラム 2020
<デジタルを日常へ、リアルを革新へ ~ 一新された世界で ~>

主催: 株式会社電通国際情報サービス
会場: LIVE配信
日時: 2020年 11月25日(⽔)〜12月15日(火)
   ◆松尾理事長講演 11月27日 10:00~◆
受講料: 無料(事前登録制)
登壇: 松尾豊
   (東京大学大学院工学系研究科 人工物工学研究センター
     技術経営戦略学専攻 教授、
    一般社団法人日本ディープラーニング協会 理事長 )

<ディープラーニング技術の大きな可能性とそれを支える人材の育成>

本講演では、人工知能の最新動向、特にディープラーニングを取り巻く状況について述べる。ディープラーニングの仕組みや人工知能における意義を解説し、さらに今後、どのように人工知能の技術が発展するか、また、人工知能の発展が産業や社会、それを支える人材の育成に与える影響やその可能性について解説する。

「エンジニアリングシンポジウム2020」イベントレポート(後編・パネルディスカッション)
『AI社会実装~大企業×テックベンチャーの共創による日本のビジネス未来~』

2020 年 10 月 16 日、教育会館一ツ橋ホールで開催された一般社団法人エンジニアリング協会主催の『エンジニアリングシンポジウム 2020』にて、『AI社会実装~大企業×テックベンチャーの共創による日本のビジネス未来~』をテーマに、東京大学大学院工学系研究科人工物工学研究センター技術経営戦略学教授で一般社団法人日本ディープラーニング協会理事長の松尾豊の講演と、パネルディスカッションが行われました。

今回は、後編としてパネルディスカッションの模様をレポートします。

モデレーターには、株式会社経営共創基盤 共同経営者 マネージングディレクターの川上登福氏、 パネリストには、株式会社イクシスの山崎文敬代表取締役と、AnyTech 株式会社の島本佳紀取締役会長、株式会社三菱ケミカルホールディングス執行役員 CDOの浦本直彦氏と、松尾豊理事長も加わり、大企業とテックベンチャーそれぞれの立場での現場の苦労や開発秘話、成功の秘訣から、ディープラーニングの技術を業界エコシステムに根付かせる重要性、日本の産業の将来まで、熱い議論が交わされました。

川上 )本日は、テーマのように、「変革大企業✖テックベンチャー」について、共創がどういうところ にあるのかを議論していきたい。表題になるということは、うまく行っていないからだろうかと。成功の裏には、90%の失敗やロボットの残骸があると思うが、スタートアップ側の視点で、企業と一緒にやって困ることはあるか?

株式会社経営共創基盤 共同経営者 マネージングディレクター 川上登福氏

山崎 )20 年間やってきているが 90%以上はゴミ箱行き。残念ながらロボットで現場を改善するのはうまく行っているとは言えない。原因は、つい新しい技術に夢を抱いてしまい、それを仕様に盛り込んでしまうことにある。どんどん難しい問題、この問題もあの問題も解けるようにと、お客様も我々もすごいロボットを作ろうと頑張ってしまうけれど、なんでもできる自動ロボットを作ってしまうと環境が 変わった途端に動かなくなってしまう。ロボットが 95%の確率で動いても、残りの 5%の時にどうするのか?結局人がやるのであれば、ロボットは現場では使えないと言われてしまう。つい夢をみて100 点を狙ってしまうからこそ、うまくいかなかった時には現場で活用できない、というのが苦い経験になっている。

株式会社イクシス 山崎文敬代表取締役

島本 )3-4年前にディープラーニングビジネスが立ち上がり始めた当時は、 企業からは AI 開発を我々に丸投げに近い状態で依頼いただくことが多かった。我々がまとめた提案そのままだと社内の慣習に合わず企画が通らなかったり、その一方で企業の担当者がご自身ですべて提案を作成する場合はAIの課題やリスクが盛り込まれず結局稟議が通らないことが多かった。ここ2-3年は、その経験から、企業側が我々をうまく巻き込んで一緒に提案書を作るとうまくいくようになっている。


川上 )大企業も、内部にDX推進室とかオープンイノベーション室などを作りいろいろなスタートアップを探してくれという依頼があるが、なかなか動かないという肌感がある。今回の山崎さん、島本さんのようにうまくいっている 2 社に対して、大企業サイドの浦本さんはどう感じるか?また、DX化が加速しない原因についてどう思うか?

浦本 )技術はスタートアップから提供いただければよいが、大企業は人と風土が一番変わらない。いかにして現場、製造部門であれば設備技術生産技術など後ろにいる実際に課題を持っている方 に、DX ってこうやって使うと良くなるよ、と分かってもらえると加速できる。そこにスタートアップがうまく入ってくれるといい。技術だけでなく課題を理解しどういう価値を生むのかを府に落としていくことが重要と思っている。DX を自分ごとにして、担当者も少しやってみて成果がでて自分たちの業務 がこんなにうまく回ると実感すると、あれもこれもやりたいとなるのだろう。

株式会社三菱ケミカルホールディングス執行役員 CDO 浦本直彦氏 東京大学大学院工学系研究科人工物工学研究センタ ー技術経営戦略学教授で一般社団法人日本ディープラーニング協会 

<CDLEメンバー主催イベント>

CDLE×NES
「AI NIGHT SPECIAL EDITION」 

開催日: 2020年10月19日
講 師:JDLA正会員  AnyTech株式会社 創業者/取締役会長  島本佳紀氏
主 催:CDLEメンバー 為安さん  NECソリューションイノベータ北海道支社

10月19日に、CDLEの初期からのメンバーである為安さん(NECソリューションイノベータ北海道支社)の発案で社内勉強会『AI NIGHT SPECIAL EDITION』が開催されました。このイベントは5月に行われた第1回CDLE勉強会からヒントを得て、社員に対してAIの啓蒙をする目的で、社内でのAI勉強会とCDLEのタイアップという形で企画し、実現しました。

講師にはJDLA正会員社のAnyTech島本会長が招かれ、モデレータはCDLEメンバーの為安さんが担当し、参加者はNECソリューションイノベータ 北海道支社の社員のほか、本社、他支社、関連会社やお客様など、幅広く120名ほどが集まり、ZOOMによるオンライン形式の講演となりました。

◆オープニング◆

イベントオープニングでは、為安さんより「AI事業を一から立ち上げた島本会長の話を聞く事で、「『自分は』今何ができるのか?『自分は』何をするべきなのか?を考え、自分ごと化して学ぶ時間にしていただきたい」との話がありました。

◆島本会長講演◆

AnyTech島本会長の講演では、約50分に渡り「ディープラーニングビジネスで日本の未来を担う イントレプレナー・アントレプレナーの皆様へ 」と題して、日本の産業の置かれた状況から、日本がディープラーニングをビジネスに活かすヒントや、事例、展望についてお話頂きました。

島本会長による講演の様子

その後の質疑応答では、
Q:事業化のスピード感は具体的にどのくらいか?
Q:新規事業を生み出すためにバイアスを取り除く必要があるがその方法は?
といった、事業家の生の声を聞き出すための質問が出るなど、島本会長と参加者の間で意見交換をしながら理解を深めました。

◆総評◆

最後は、佐々木NECソリューションイノベータ北海道支社長より総評として、「我々が意識しなければならことを多く盛り込んでくれた。背中を押していただいた。AI技術を使った様々なビジネスを推進しようと考えている同志だと考えているので、今後も色々な形で情報交換して行きたい」と締めくくられました。

CDLE 為安さん

◆為安さんの感想◆

社内のイベント調整には時間がかかることが多いのですが、私が普段から行っているJDLA殿との活動を関係者にご理解いただいていたお陰もあり、素早く企画が実現できました。
島本会長も仰っていたように、ディープラーニングは社会を変える100年に一度の技術です。IT技術をリードする企業の一員として、またCDLEメンバーとして、AIによる社会貢献を進めていきたいと考えています。



※今回は、初めての<CDLEメンバーの企画イベント>をレポートしました。CDLE(Community of Deep Learning Evangelists)メンバーが文字通りにエバンジェリストとなり、自社での勉強会にJDLA正会員社を招き、ディープラーニングについて学ぶ機会を作っていく。
JDLAはこのようなCDLEメンバーの活動を応援します。CDLEメンバーの皆様からのイベントレポートもお待ちしております。
レポートはPR(pr@jdla.org)までお送りください。折り返しご連絡致します。

(参考)
島本佳紀 AnyTech株式会社 創業者 兼 取締役会長
https://twitter.com/yoshiki71
https://www.anytech.io/

NECソリューシ

【12/16松尾理事長登壇】Online Business Salon 45min.

主催: 日経BP 総合研究所
会場:オンライン配信
日時: 2020年12月2日(水)、12月9日(水)、12月16日(水)、12月23日(水)※全4回 
   17:30~18:15(予定)
受講料: 【4day視聴券】:4,950円(税込み)
     【1day視聴券】:1,980円(税込み)
登壇:

◆ 12月16日(水) 松尾 豊 氏(JDLA理事長、 東京大学大学院教授 )
  『AIの巨人が見据える 
    ディープラーニングで産業はここまで変わる、既に始まっている未来』

GPT-3の登場で自然言語処理は新たな段階へ入り、産業や社会をいかに変えていくのか。技術のポテンシャルだけでなく、資本力との関係性も解き明かす。2030年に向けて、AI活用で伸びしろが大きな職種、業種はどこなのか。果たして「ディープラーニング 2.0」という概念はあるのだろうか。ナビゲーターが問いかけていく。

  ◆12月2日(水) 楢﨑 浩一 氏 ( SOMPOホールディングス グループCDO 執行役常務/Palantir Technologies Japan 代表取締役CEO )
  ◆12月9日(水) 山口 周 氏 独立研究者 )
  ◆12月23日(水) 尾原 和啓 氏 (フューチャリスト )

詳細・申し込み:https://project.nikkeibp.co.jp/mirai/salon45/#outline


< Online Business Salon 45min. 講演概要>

毎年この時期、翌年を見通す企画が盛りだくさん。今年は、新型コロナの影響で、より長期的な見通しへのニーズが高まっている。そこで本サロンでは、2030年ごろを見通しながら「確実に訪れる未来」を整理し、そこを起点に現在なすべきことを紹介していく。テクノロジーは未来を具体的にどう変えていくのか。我が国の誇る「4人の知」に参集いただいた。登場順に楢﨑浩一氏、山口周氏、松尾豊氏、尾原和啓氏の4人である。
歴史ある業界でDXを進めるSOMPOホールディングスの楢﨑浩一氏。自動運転時代の安心・安全サービスやヘルスケア領域の未来予測を展望する。米著名投資家、ピーター・ティール氏との秘話を明かしつつ、「すでに始まっている未来」を語り尽くす。
物質的な満足度が飽和した社会では、個々人の衝動が経済を動かすと語る独立研究者の山口周氏。ありたい姿を描けば、そこに課題と価値が見える。例えばイケアの「ThisAbles」プロジェクトも示唆的な事例の一つ。共感が新しい価値を生む中、認識できない会社は社員から搾取される時代が到来するとも指摘する。
GPT-3の登場で自然言語処理は新たな段階へ入り、産業や社会をどう変えていくのかを語る、
AIの“巨人”松尾豊氏。2030年に向けAI活用で伸びしろが大きな職種、業種はどこなのか。「ディープラーニング 2.0」という概念は果たしてあるのだろうか。
DeepTechとアフターデジタルの世界が衝突すると、どんな未来が見えてくるのかを見せてくれる、フューチャリストの尾原和啓氏。中国保険最大手の平安保険と塩野義製薬がつくる合弁会社が意味するもの。その向こうに起こる未来を見せてくれる。テクノロジーベースの未来予測に詳しい河瀬誠氏がナビゲートする。5分野16テーマの未来予測で2030年を具体的に展望する。



【後援】HONGO AI 2020 最終選考会・表彰式(ライブ配信)※事前登録受付

主催: HONGO AI 事務局
    ・㈱経営共創基盤
    ・㈱ディープコア
    ・Deep30投資事業有限責任組合
    ・㈱東京大学エッジキャピタルパートナーズ
    ・東京大学協創プラットフォーム開発㈱
    ・ANRI㈱
共催: 日本経済新聞社
後援(※予定含む):
    ・経済産業省
    ・文京区
    ・人工知能学会
    ・東京大学産学共創推進本部
    ・日本ベンチャーキャピタル協会
    ・日本ディープラーニング協会
    ・AIデータ活用コンソーシアム
    ・Deep Learning Lab
会場: 日経チャンネル ライブ配信 (https://channel.nikkei.co.jp/) ※要事前登録
日時: 2020年12月4日(金)15:00~19:30
視聴料:無料
概要:「HONGO AI 2020 Award」スタートアップを対象に、最終選考委員が、本選会場でのピッチ(質疑応答あり)を見て選考。
    1社が「HONGO AI 2020 Best Award」を獲得。協賛企業が企業賞を贈呈します。
詳細・申込:https://eventregist.com/e/hongo_ai2020f

※【登壇11/19】HONGO AI 2020 プレイベントはこちらをご覧ください。
https://www.jdla.org/events/2020110501/



~Where the future begins~

HONGO AIは、巷に溢れるスタートアップイベントとは趣を異にするものです。
例えば、社会の本質的課題に挑戦する技術系ベンチャーが主役であること。
例えば、東京大学を中心とした本郷という人工知能(AI)および関連技術の研究・開発の中心地をコアにもつこと。
人工知能(AI)、とりわけ深層学習を中心とした昨今の発展がめざましい技術は、あらゆる産業構造を変える可能性があります。
こうした産業構造の変革に寄与する破壊的イノベーションの担い手として大学を中心とした知的コミュニティから生まれるスタートアップは非常に重要であると信じています。
世界にはシリコンバレーを筆頭として、深センや北京、イスラエル、ロンドン、ベルリン、ストックホルムといった 様々な特徴をもったベンチャーエコシステムがあります。
HONGOがそれらと並ぶ世界のブランドとなるためには、 他を追随するのではなく、自らのユニークな個性を磨き続けることが大切です。
HONGO AIの進化(深化)を通じて、世界に唯一無二のエコシステムをつくる。それは日本だけではなく世界の未来を作っていく発端になる場所だと信じています。
「HONGO AI 2020」、アーリーステージの優良なAIスタートアップに光を当てることを目的に、ピッチ・コンテストの最終選考会および授賞式を12月4日(金)15:00~19:30、日経チャンネル(https://channel.nikkei.co.jp/)からライブ配信します。

「エンジニアリングシンポジウム2020」 イベントレポート(前編・松尾理事長講演)
『AI社会実装~大企業×テックベンチャーの共創による日本のビジネス未来~』

2020年10月16日(金)、教育会館一ツ橋ホールにて開催された一般社団法人エンジニアリング協会主催の『エンジニアリングシンポジウム2020』にて、東京大学大学院工学系研究科人工物工学研究センター技術経営戦略学教授で一般社団法人日本ディープラーニング協会の松尾豊理事長が講演しました。

『AI社会実装~大企業×テックベンチャーの共創による日本のビジネス未来~』をテーマにディープラーニングの革新的技術が日本の産業を変えつつあること、さらに日本の競争力を強化するためにはテックベンチャーと大企業の単なる共同開発でなく発展的に協業していく「共創」が求められていること、その為には日本の産業を支える全ての人がどの立場においてもAIに対する認識を刷新し日本のモノつくりの技術とディープラーニングを武器に常に変化し続けることが重要だと語りました。
さらに後半には同テーマでのパネルディスカッションも行われ、大企業とテックベンチャーそれぞれの立場での現場の苦労や開発秘話、成功の秘訣から、ディープラーニングの技術を業界エコシステムに根付かせる重要性、日本の産業の将来まで、熱い議論が交わされました。

この模様を、2部に分けてレポートします。

~松尾理事長 講演レポート~

◆AIの先にある、急激な進化を遂げる「ディープラーニング」とは何なのか。

最近は日本全体でDXが注目され、同時に「AI」という言葉が独り歩きしてしまっていますが、まず「AI」と言うのはプログラムの事だという認識を持つことが重要です。つまり、ソフトウェアの技術だけでも効率化・自動処理は可能ということです。その上で、データを集めて、データを扱うことで、人間の「判断」「最適化」の部分がカバーされるのです。ただし、2000年代から世界で注目を集めながらも、残念ながら日本社会ではほとんど使われておらず遅れをとってしまいました。

現在の段階はさらに進み、既にディープラーニングが画像認識や言語処理の部分で急激に進行しています。日本がこれから世界に競争力を示すには、この3つ、プログラム、データ、ディープラーニングを上手く使っていくことが重要です。


◆<ディープラーニング×ハードの技術>でこそ、日本は有利な戦い方ができる。

ディープラーニングは既に、様々な形で産業界に影響を与えています(別途事例参照)。画像認識では、高速に読み取る技術が一般的になり活用され始めました。私の研究室の学生ベンチャーでも、画像認識をしながら穴を掘る作業を自動化し効率を上げる重機の自動操縦や、部屋に散らかったものを画像認識しながら片付けるロボットなどが進行しています。

このディープラーニングの「目の技術」と日本が強いハードウェアの領域を組み合わせ様々なものを自動化することが、日本に有利な戦略です。人手不足といった問題も自動化によって解消し、競争力に変えていけるはずです。

なかでも特に日本に有利となるのは、日本が得意とする高度なハードウェアの技術。米中をはじめとする海外スタートアップ勢は、現状では自動運転、医療画像、画像診断といったハードウェア自体を作り替える必要のない比較的シンプルな領域に強い。日本は、強みであるハードウェアの技術力とディープラーニングをかけ合わせれば強さを発揮していけるのではないでしょうか。例えばインフラ等の領域で戦い方があるでしょう。