【JDLA主催 NeurIPS 2020 技術報告会 1/20開催】
1月20日(水)15:00より、2021年最初のJDLA主催イベントとなる「NeurIPS 2020技術報告会」が開催されました。
「技術報告会」とは、国内外で開催される、ディープラーニングに関する学会やイベントの最新情報を日本ディープラーニング協会の会員およびCDLEメンバー向けにご紹介するためのイベントです。対象は、国際学会・国内学会・さらに日本ディープラーニング協会の会員企業が海外で行うディープラーニングが主なテーマの商業イベントなどです。これまで、2020年4月17日にNVIDIAのGTC 2020報告会、2020年7月15日にCVPR 2020技術報告会が行われています。
今回は、機械学習分野の世界最高水準の学会であるNeurIPS(Neural Information Processing Systems) 2020の報告会でした。
NeurIPSは1987年に始まった歴史のある学会で、AlexNetやTransformerなどAIの歴史を変えるような、様々な革新的な発表が数多くされた学会として有名です。またNeurIPSは、発表される論文数の多さでも知られています。2020年は9,500件ほどの投稿に対し、約2,000件の論文が採択されています。
これを一人で読むのは事実上不可能ですが、今回の技術報告会では、JDLAのメディアパートナーであるAI-SCHOLAR様のご協力の元、JDLA会員およびCDLEメンバーが聴講者であることを想定して、論文を選んで頂きました。
そして、今回の技術報告会では、5人の方から計9本の論文について、それぞれ研究の背景や提案手法の紹介、その実験結果などが紹介していただきました。
NeurIPS 2020報告 | 榎本和馬 |
One-bit Supervision for Image Classification Neuron Shapley: Discovering the Responsible Neurons | 中島佑允 |
Sampling from a k-DPP without looking at all items Baxter permutation process | 中野允裕 |
The Lottery Ticket Hypothesis for Pre-trained BERT Networks Pruning neural networks without any data by iteratively conserving synaptic flow All Word Embeddings from One Embedding | 高瀬翔 |
Delay and Cooperation in Nonstochastic Linear Bandits | 伊藤伸志 |
Deep Energy-Based Modeling of Discrete-Time Physics | 谷口隆晴 |
世界最高のAI学会での最新発表の論文ですので、その内容を理解するというのは多くのCDLEメンバーにとっても難しかったとは思いますが、世界の最先端ではこんなことが起こっている、という雰囲気は感じ取って頂けたのではないかと思います。
JDLAでは、今後もこのような世界最先端の技術報告会を続けていきたいと思っています。
レポート: 日本ディープラーニング協会事務局 CDLE担当 林 憲一(G2018#2, E2019#1)