CDLE DAY 2020 開催レポート

CDLE DAY 2020 開催レポート  (2020.11.28開催)

JDLAの資格試験合格者のみが参加できるコミュニティ「CDLE」の大規模イベントが11月28日に開催されました。

CDLEは3万人を超える日本最大規模のAIコミュニティとなっていますが、今回のようにCDLEそのものにスポットを当てたイベントは初めてです。
今までの活動や今後の企画等が次々に発表され、コミュニティメンバにとって新たな気付きが多く得られる時間となりました。
休日にも関わらず、参加申込者は約1300名、YouTube Live視聴者は約1000人となりました。


<イベント概要>
・名 称  CDLE DAY 2020
・開催日時 2020年11月28日(土)10時00分-13時00分
・内容 1.JDLAアップデート(日本ディープラーニング協会 理事 事務局長 岡田 隆太朗)
    2.特別講義 (東京大学 未来ビジョン研究センター 特任講師 江間 有沙)
    3.CDLE VIEW(CDLEコアメンバ)


1.JDLAアップデート

イベントは、日本ディープラーニング協会の事務局長 岡田氏より、協会の活動紹介からスタート。

今回のイベント形式がYouTube Liveで配信され「見返し」が可能であることに触れながら、オンラインであることの利点も生かして会に参加してほしい、というメッセージがありました。また、他資格との連携など合格者には嬉しい情報も発表されました。

CDLEとの関係性については「協会はCDLEを『依怙贔屓』します」とコミュニティ活動に対する全面的なバックアップ宣言が飛び出しました。

2.特別講義「G検定教科書 9章に苦しめられてきた人たちへ」     

第二部は、東京大学 未来ビジョン研究センター 特任講師 江間 有沙 先生からの特別講義です。G検定を受験された方の多くは、講義タイトルに「私のこと!?」と感じたのではないでしょうか?

G検定の第9章は「法律・倫理・現行の議論」「AIと社会」といった、多くの受験生を悩ませてきたと言われる問題が多く含まれています。その9章の執筆者の1人である江間先生から、この章が何のために存在するのかについて、AIと社会の関係性の具体事例を上げながらお話いただきました。



今の社会に必要なものは何か、その答えは刻一刻と変化します。何が重要かを見極めるためには様々な視点が必要であることから、自分のまわりに「たりない」視点が何かを立ち止まって考えてみることも大事です、という助言がありました。








ブラジルのAI社会実装例などの事例をもとに、ディープラーニングの社会実装にあたり、倫理的な問題や社会課題に対してどう向き合うべきかについて、コミュニティメンバに深く問いかける講義でした。






3.CDLE VIEW

第三部は、今回のイベントタイトルでもあるCDLE自体の紹介を行う時間となりました。

ここで、進行役は総合司会のJDLA(CDLE担当)の林さんから、CDLEコアメンバの為安さんにバトンタッチ。

以降のパートは、CDLEコアメンバが交代しながらリレー形式での進行となりました。タイトルは「CDLE VIEW」。コミュニティの展望や未来、という意味が込められているそうです。



為安さんからは、CDLEの定義や大事にしたい考え方がはっきりとした形で提示されました。

また、これまで曖昧だったCDLEとJDLAの関係性については図式で説明され、「CDLEはJDLA内の組織ではなく、互いに支え合う関係にあります」という説明に驚いた参加者もおられるようでした。「CDLEのみなさんはディープラーニング社会実装において日本代表です」という言葉が力強く響きました。

次のパートは、大規模コミュニティであるCDLE内の「人」に焦点をあてた内容です。
コアメンバーの海野さんがスピーカーを務めました。

イベント前にコミュニティメンバからアンケートを取得し、様々な切り口でデータ分析を行った結果は、ぜひ資料や動画でもご覧ください。特に、CDLEメンバの興味や自分でやってみたいことを整理したスライドは、情報量も多く必見です。また、日本だけでなく海外のメンバもいることが紹介されました。国際色豊かなコミュニティと言えそうですね。

さらに、海野さんから運営に関わるコアメンバの紹介もありました。


第三部、前半最後のパートは、CDLEコアメンバでありCDLE関西の趙さんから。

CDLEがこれまで実施してきたミートアップ交流会。関東圏での開催が多いですが、その範囲は北は北海道から南は九州まで、全国に及んでいます。

ミートアップの他、ハッカソンや勉強会、合格者による本の紹介等、CDLEが全国各地で実施したイベントの数々を写真とともにお披露目。「参加だけでなく主催する方も歓迎します」ということで、コミュニティメンバの方はイベントの立ち上げに名乗りを上げてみてはいかがでしょうか。

ここからは、CDLEのこれからを知る時間です。スライドの雰囲気も少し変わりましたね。

CDLEコアメンバの伊藤さんが、CDLEメンバが参加するSlackの使い方(Slackの歩き方)を説明。Slackでは様々なチャンネルを作成することができますが、そのチャンネル活動をリードする役割「チャンネルリーダー」についての紹介がありました。


また、CDLEのイベントでは、会の後に必ず交流の場を設けていることも特徴です。ツールとして「Remo」を使用したネットワーキングの紹介がCDLEコアメンバの小林さんからありました。

小林さん自身もRemoによるネットワーキングを通じて、コアメンバの仲間入りをしたそうです。



最後のパートはCDLEの今後の企画について。

最初の企画は、Slack上で仕事のマッチングが出来る取り組み「お仕事相談ルーム」の紹介です。コアメンバの矢野さんから説明がありました。

企業が自分の会社のサービスの紹介や、パートナーとなる企業を探すことをコミュニティとして公式に認めた取り組みとなります。みなさんも積極的に活用してみてはいかがでしょうか。

続いて、LT(LightningTalk)イベントの紹介です。スピーカーの登坂さんは、CDLE LTの司会進行を務めるコアメンバの1人です。

説明の中で「LT甲子園」企画が発表されました。なんと最優秀者は来年のAI EXPOでの発表機会が得られるとのこと。




次に、コアメンバの小林さんから「CDLE女子会」の案内。

女性同士のコミュニケーションを活性化させる目的で立ち上げたそうですが、お茶会等のイベントも既に企画されているとのこと。この発表の後、Twitterで「絶対参加する!」というつぶやきも見られました。「開催日時は、ご家庭のあるメンバーに配慮する」ということで、安心して参加できるような気遣いも色々とありそうです。



CDLE関西、CDLE EUのミートアップイベントの発表に続いて、長野の取り組みについての説明です。説明してくれた百瀬さんは、なんと長野県で「JDLA長野」を立ち上げたCDLEコアメンバであり、今後県内のG検定合格者を3000人にする、という目標を掲げています。地元企業との連携も進んでおり、精力的に活動しています。






今回のイベントで特に印象深かったのはこのパート。イベントに参加されていた方は、突然、音楽が流れてきて驚かれたのでは無いでしょうか。

CDLEのラジオ番組、その名も「CDLE-VOICE」の紹介です。ドイツ在住のCDLEコアメンバ Ken さんが、バックミュージックとともに企画について説明する『番組』が流れました。

既に3回分の収録が公開されているとのこと。興味のある方はぜひ聞いてみてください。

CDLE VIEWの最後は、司会の為安さんにより「CDLEは若いコミュニテエィ。だからみんなで楽しく変えていこう!」という力強い言葉で締めくくられました。

会は11:45頃に終了し、その後は有志によるネットワーキング懇親会で交流が行われました。



参加者の声~

会の前半から、Twitterではハッシュタグ「#今こそ学ぼう」によるコメントが次々と発信されました。「CDLEのイベント盛りだくさん」「CDLE DAY楽しい!」といった好意的な意見が多く見られたのが印象的でした。

休日の開催でしたが、途中離脱者はほとんど無く、密度の濃い内容で参加者のニーズに応えたイベントだったことがわかります。

CDLEのみなさんは、今回発表された様々な企画に積極的に参加してみてはいかがでしょうか?




レポート協力:CDLEコアメンバ 為安圭介さん
 ~ご協力をありがとうございました~

<関連情報>
youtubeリンク
 https://www.youtube.com/watch?v=wMFDW-IBPmo&feature=youtu.be
JDLAサイト
 https://www.jdla.org/
CDLE VOICE
 https://apple.co/2UkMKZo
   or
 https://anchor.fm/cdlevoice
   or
  https://open.spotify.com/show/0kG9MRtqSiTiLwzud6CRQj