それぞれのスキル標準について紹介いたします。
デジタルスキル標準(DSS)
「デジタルスキル標準(DSS)」は、DXに関してすべてのビジネスパーソンが身に付けるべきスキル・マインドを定義した「DXリテラシー標準(DSS-L)」と、DXを推進する人材の役割(ロール)や習得すべきスキルを定義した「DX推進スキル標準(DSS-P)」で構成されています。2022年12月に経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が策定・公表しました。
DXリテラシー標準(DSS-L)
DXリテラシー標準は、DXに関してすべてのビジネスパーソンが身に付けるスキル・マインドや知識を定義したものです。
DXリテラシー標準は、大きく以下の4項目で構成されています。
- Why (DXの背景)
- What(DX で活用されるデータ・技術)
- How(データ・技術の利活用)
- マインド・スタンス(新しい価値を創造するために必要な意識、態度、行動)
G検定、E資格は、以下の枠内が特に関連の高い項目となります。※試験出題範囲とは限りません。
DX推進スキル標準(DSS-P)
DX推進スキル標準は、DXを推進する人材の役割(ロール)や習得すべきスキルを定義したものです。
企業や組織のDX推進する人材のうち、中心的な役割を担う人材を5つの「人材類型」に区分して定義しています。
- ビジネスアーキテクト
- デザイナー
- データサイエンティスト
- ソフトウェアエンジニア
- サイバーセキュリティ
全人材類型に共有する「共通スキルリスト」も定義されています。DX推進人材に求められるスキルを5つのカテゴリー、12のサブカテゴリーに整理しています。
G検定、E資格は、以下の枠内が特に関連の高い項目となります。※試験出題範囲とは限りません。
ITスキル標準(ITSS)
「ITスキル標準(ITSS)」は、IT領域のサービス提供に必要なスキルを明確化・体系化した指標です。ITスキル標準(ITSS)は、2002年12月に経済産業省が策定・公表しました。2004年以降は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が改訂版を策定・公表しています。
現在は、IT領域の職種を11種類に分類し、各職種ごとにさらに38種類の専門分野に分類して定義しています。また、それぞれの分野に対して、個人の能力や実績に基づいた7段階のレベルを設定しています。
「ITスキル標準(ITSS)」では、G検定はレベル2、E資格はレベル3相当と位置付けられています。
なお、スキル標準ユーザー協会では、「DX推進スキル標準」と試験・資格の位置づけが整理された「DX推進スキル標準(DSS-P)と認定試験・資格との関係(ISV Map)」を公開しており、G検定・E資格の位置付けおよびレベルを確認することができます。
以下のスキル標準ユーザー協会サイトより「DX推進スキル標準(DSS-P)と認定試験・資格との関係(ISV Map Ver1.2)」のダウンロードのお申込みができます。
また、「教育訓練給付金」や「人材開発支援助成金」では、「ITスキル標準(ITSS)」のレベル3以上が助成金対象講座となっており、E資格認定プログラムが助成金対象の場合があります。
各助成金の詳細は、以下のページをご確認ください。